2011年8月30日

レインボー文庫通信 No.7

ようやく春らしい陽気になってきました。
文庫でも春を感じられる絵本を取り入れてみました

この日読んだ本


根っこのこどもたち目をさます

ヘレン・ディーン フィッシュ 文 / ジビレ・フォン・オルファース 絵 
いしい ももこ 訳
 

おりこうなアニカ

エルサ・ベスコフ 文・絵 
いしいとしこ 訳
 

となりのたぬき 

せなけいこ 文・絵

 
この日は素話にKさんが来てくださり、「雪娘」 と 「キツネの玉」を子どもたちに語ってくださいました。 いつもながらKさんの声の質といいトーンといい素晴らしいです。 いつも子どもたちの「もっと~~」という声で終わります。


わらべうた

「ぼうさん ぼうさん」かごめかごめのような鬼あて遊び

「たなばたのかみさん」つながって遊ぶ

「おすわりやす いすどっせ」椅子取り遊び


手仕事

今日から3回連続でリリアン編みをすることになりました。トイレットペーパーの芯を補強のために2枚重ね、そこにアイスの棒を4つ縦に並べるとリリアン編みの準備の出来上がりです。写真は次回アップします。

羊毛はシュタイナー学校でも使っている同じ業者から100%染めてない状態のウールを購入し、文庫に3人の子どもを入れているYさんが自宅で染めて巻いてきてくださいました! Yさん、この場を借りて本当にありがとうございました!

宿題はなしで次回また文庫で続きをやってね、ということで家に持って帰らずその日は終わりましたが、2日後にAくん(5歳)のお母さんからメールがきまして「うちの子はリリアン編みを気に入って昨夜から家で同じことをはじめましたよ」

すごいなあ、びっくりです。トイレットペーパーの芯のところから自分で勝手にやっているのかしら、、。そうだとしたらすごいです。Aくんはとにかくクラフトが大好きでこの文庫に入ったのですが、こうやって彼の好奇心を満足させてあげる場を提供できているのかなと思うとうれしくなりました。


お別れの歌

「さよならさんかく」ここのところずっとこの歌を歌っていますが、皆だんだん慣れて私が自分で書いた紙芝居調の紙を出すと、サササーと子どもたちが集まってきて大声で歌ってくれるようになりました。もう見なくても歌えるかも、、。

[ひかるはおやじのはげあたまっ!!]という最後がおもしろいです。日本と違ってこちらにはあまりそういう磯野波平(古い?サザエさんのお父さんです)みたいな光る頭のおじさんがいませんから、子どもたちにこれわかるのかな~なんてちょっと思いますが。


スターターパックの本が届きました

それからICBA(国際児童文庫協会)よりスターターパックの本が13冊届きました。


スターターパックというのは文庫を開設すると、ICBAから頂ける本のことです。本当にありがたいことです。これ以外に紀伊国屋書店さんからも本があと14冊くらい届きます。楽しみですね。

今回、韓国や朝鮮の昔話や民話も届いています。昔話の勧善懲悪はちゃんと描かれていますが、お隣の国でもお国柄が違うとこんなお話になるんだな~とおもしろいです。人々の顔のタッチも気のせいか違いますし、洋服が民族衣装になっていて興味深いです。お隣の国のこういう良質な絵本を紹介していただけるのもICBAに所属しているおかげだな、と思いました。

スターターパックの中に「長ぐつをはいたネコ」マーシャ・ブラウン文・絵 がありますが、これは今や手に入らない貴重な本です。誰でも知っている有名なお話ですが、マーシャ・ブラウンの手にかかると絵が踊りだすような生き生きとしたお話になり、聞き手はそのお話の主人公と自分を重ね合わせてわくわくできる展開になっています。

同じお話ではハンス・フィッシャーの「ながぐつをはいたねこ」もおすすめです。 姉妹文庫のジャカランダ文庫にあります。
 
また、「三匹のやぎのがらがらどん」や「もりのなか」「おおきなかぶ」も届いていますが、これはレインボー文庫のメンバーは5歳以上ではありますが、それでもこういった基本中の基本となる本は文庫に揃えておいて欲しいという、ICBAの方のご提案もあり入れてあります。一見自分の子どもにはもう簡単すぎる、と思いそうですが、こういった本はお子さんが望めばいくらでも読み聞かせしてあげて欲しいと思います。 お子さんの中には選んだ理由がありますから、それを受け入れてあげて欲しいと思います。